
働く幸せ・幸せな職場とは、以下の2つの条件で成り立つとされています。
・幸せの条件を満たす
・不幸せの条件を満たさない
前野教授が導き出した幸せの条件を満たす4つの因子の内、「なんとかなる!」因子について、解説していきます。
「なんとかなる!」因子は、前向きと楽観の因子と言い換えることができます。
楽観的で気持ちの切り替えが早い人は幸福度が上がりやすいのです。
前野教授は、仕事においても楽観的であることの有効性を説いています。
「楽観的というと、会社や仕事にそぐわないのではないかと思われますが、この場合の楽観とは、五輪の選手のようにやるべきことをやって後は楽しむという前向きな考え方。
製品やサービスを営業するときも、前向きに説明すると幸福度が上がって、お客さんも気持ちよくなる。
幸福は人にうつるという研究もありますからね」
私は、この因子は最初に取り上げた「やってみよう!」因子のバックボーンとなるものだと考えています。
本当に出来るのか?もしも失敗したらどうしよう・・・と悲観的な因子からは、挑戦する気持ちは生まれにくいものですよね。
では、前向き、楽観の因子の源は何でしょう?
私は、自己受容から生まれるものではないかと考えています。
特に日本人はこれまでの振り返り=反省会となってしまい、失敗したことや、思い通りにならなかったことをあげつらいがちです。
しかしながら、結果は失敗であったとしても、そこから多くのことを経験し学ぶことができたと捉えることができて初めて、次のチャレンジが生まれるのではないでしょうか?
また、この因子は、積極的な他者関係においても表れることから、前回の「ありがとう!」因子とも強い関係があるものと思われます。
他者に対して感謝の気持ちで接することでその関係性が維持され強まることが、仲間もいるし「なんとかなる!」に繋がるのです。
失敗しても大丈夫、また次がある、学べることもいっぱいある、支えてくれる仲間がいる・・・
ともすればネガティブループに陥りがちな己の気持ちを上手に切り替えることこそが、「なんとかなる!」因子による幸せの一歩なのかも知れません。
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