働く幸せ・幸せな職場とは、以下の2つの条件で成り立つとされています。
・幸せの条件を満たす
・不幸せの条件を満たさない
前野教授が導き出した幸せの条件を満たす4つの因子の内、「やってみよう!」因子について、解説していきます。
私は、幸せの4つの因子の中で最初に満たすべき因子であり、満たすことが出来る、満たされやすい因子でもあると考えています。
「やってみよう」因子とは、自己実現と成長の因子です。
自己実現とは、やりたいことをやってわくわくすること。仕事でも趣味でも、やりたかった仕事に従事しているとか、集中してがんばれることがあったり、夢や目標を実現しようとしている人は幸福だということです。
この端的な例がベンチャー企業かもしれません。
目標に向かって全員一丸となってがむしゃらに働く。いま自分がやるべきことが明確であり、わくわくしながら目標達成に向けて走ることができれば、それは間違いなく「やってみよう!」因子が働いているということです。
この因子は力強いドーパミン型の幸福です。
何かを成し遂げたときにはドーパミンが出ますが、夢や目標に向かってワクワクしているときもドーパミンは出ています。
逆に、仕事でも何でもやらされ感が強いと幸福度は低くなります。
では、どのように「やってみよう!」因子を増やしていけばいいのか?
取っかかりとしては、日々の生活や仕事のなかで、自分から行動や挑戦を起こしてみることだと前野教授は述べています。
「たとえルーチンワークでも、仕事のなかに面白さは必ずあります。たとえば、地味なエクセル表の計算をしていても、最後に数字がぴったり合えば、ちょっと成し遂げた感覚を持ててうれしくなりませんか?」
「つまり、どんなものごとも「誰かにやらされている」と思っていやいや取り組んでいると、それだけ幸せから遠ざかるということです。」
いろいろなことに「やってみよう!」と挑戦していくには、順番は前後しますが「なんとかなる」因子も大切だと前野教授は述べています。
いわゆる「ポジティブに考える」ことであり、つねに「なんとかなる!」と考えていれば、必要以上に挑戦を恐れることなく、行動に踏み出しやすくなるのではないでしょうか?
私にとっては、この夏の札幌への移住が直近の「やってみよう!」でした。
移住については、いろいろな方から「よく決断したね」「考えることはあっても実行に移せるのはすごいね」などのお言葉をいただきました。
中には「話を聞いて、自分も家族に移住を相談してみた」という方もいらっしゃいました。
私の場合は、天性の「なんとかなる」因子のおかげで、これまでもそうですが、あまり考えることなくやってみることが出来たのかもしれません。
移住のような大掛かりなことはともかく、やってみたいことに先ずは取り組んでみることが、「やってみよう!」因子を充足し、更に次の幸福の因子を充足することに繋がるものと思います。
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