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執筆者の写真熊澤剛

いきなり働き方改革の真髄に。



「働かざる者食うべからず」

新約聖書に書かれていたこの言葉は、ソビエト連邦を立ち上げたレーニンが、社会主義の実践的戒律として掲げたことで、世に知られることとなりました。

労働者を搾取し、不労所得で荒稼ぎする資産家たちの生き方に対する戒めとして掲げたこの言葉は、今では「失業者は食えないのは当然」とか「フルタイムで働けない社員の給料は安くて当然」のように酷い曲解をされています。


「国民の三大義務」

ご存知の通り「教育(を受けさせる)」「納税」「勤労」です。

「勤労」が国民の義務であるのは普通のことなのでしょうか?

アメリカやカナダには義務の記述がありませんし、ドイツや中国では含まれず、フランスと韓国には記述されているなど、普通のことではないようです。


いきなり重たい話から入りましたが、私はこうした考え方が、センスメイキング(=腹落ち)を得る上で一番重要な、働き方改革の真髄といってもいい部分に強い影響を与えていると思っています。


私たちは義務だから働いているのでしょうか?

働かざる者と後ろ指を指されたくないから、働いているのでしょうか?

食べるために仕方なく働いているのでしょうか?


どれも正解だとは思うのですが、一方でそれだけではないと感じられるのではないでしょうか?


「人はパンのみにて生くるにあらず」

この言葉には「神の口より出づるすべてのことばによる」という言葉が後ろに続いています。(マタイ福音書)

正しい解釈は、「神の言葉は、パンの有無を超越したレベルにおいて、人が生きるための重要な要素である」ということなのだそうです。

ご興味のある方はこちらをご確認下さい。

http://www.k-doumei.or.jp/np/2002_11/04_02.htm


この解釈を借りれば、パン(=実利)を超越した何が生きるために重要なのかと、更には何の為に働いているのかという働き手の「労働観」を探し当てていく活動こそが、センスメイキング(=腹落ち)のベースに必要だと私は考えています。


ちなみにここでは「探し当てていく」という言葉を意図的に使っています。

その意味については次回のブログで。

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