働き手の働く目的について、これまで3つの設問で確認してきました。
さてこれらを用いて、どのように働き方改革の目的をより腹落ちできるものにすればよいのでしょうか?
腹落ちの最も重要なポイントは、自分事として捉えられるかどうかにあります。
自分に関係ない、他人事として捉えられてしまったら、腹落ちは得られません。
自分事として捉える為の最も重要なドライバは、ずばり「自分の幸せ」です。
関わることで自分の幸せが続く、または不幸が遠ざけられることについては、自分事として捉え、腹落ちするのです。
今週NHKにて首都直下地震について集中して特集しています。ご覧になっている方も多いのではないでしょうか?
私は放送を見て、タンスとリビングのTVに転倒防止金具を取り付けました。
地震に備えることが、自身や家族のサバイバルに役立つ=不幸を遠ざけられると思うことができれば、指示されることなく自発的に行動することができるのです。
とはいえ、働く目的は十人十色、百人百色かもしれません。
百通りの働き手の目的にピッタリとフィットさせることは恐らく無理でしょう。
なので、次に行うことは、3つの設問の回答を統計処理して傾向を開示します。
数が多ければAIで分析させるのがよいかもしれません。
部門単位であったり、小規模の会社であれば、各自の回答そのものを開示してもよいかと思います。
ちなみに、設問に本音で答えてもらうには、個人の結果については開示しない前提が望ましいのは明らかです。
なので、回答をそのまま開示する際は、記載内容について個人が特定できないように加工する、設問毎に回答をランダムに並べるなどの工夫が重要です。
こうして開示することで、ご自身と職場の仲間のそれぞれの働く目的を理解したすることができ、これに基づいて設定された働き方改革の目的が、必ずしも自身の目的と完全に一致しなくても、自分「達」毎として腹落ちしてもらえる可能性が上がるものと考えています。
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