• 熊澤剛

フロー組織への変革事例を読み解く。


創業135年の老舗企業である株式会社カクイチは、フロー組織への変革を目的にDX化を推進しました。

↓カクイチの取り組みの詳細はこちら。

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2008/31/news006.html

彼らの目指すフロー組織とは、PDCAの高速化の為のものです。


フロー組織に向けてまず最初に取り組んだのは、組織の3要素の内の1つであるコミュニケーションの改善でした。


具体的にはSlackとユニポスを導入し、会議をほぼ廃止し、G Suite(Google Workplace)を導入して、日々の作業の見える化を推進したとあります。


このことが、ピラミッド型組織から、オープンネットワーク型組織への転換を促進させて行きます。

彼らの資料には「組織の秩序崩壊」という、なかなかインパクトのある表現が使われていました。


情報統制で組織をコントロールする管理職は不要となり、目的や目標を掲げ、部下を導くリーダーシップを発揮することが求められるようになっていきます。


ここで話を一旦フローの定義に戻します。


フロー理論は1970年代にシカゴ大学の心理学者であるチクセントミハイ博士が提唱したものです。

フローとは「流れる」という意味で、博士が何人もの人に「幸せな時ってどんな時でしたか?」とインタビューし、多くの人が「流れているようでした」と表現したことから、「フロー(Flow)」と名付けられました。


博士は「フローを起こすための6つの条件」を挙げています。


1)明確なゴールや目標があること

2)その目標は能力に比べてチャレンジが必要なこと

3)目標達成に本質的な価値や意味があること

4)状況を自分たちでコントロールでき工夫の余地があること

5)自分たちの本来持っている強みを活かすことができること

6)フィードバックができること


カクイチのドラスティックな取り組みは、6つの条件に照らし合わせて見ると4)5)6)の為の手続きと考えることが出来そうです。


4)組織や管理職を飛び越えて、自分たちでプロジェクトを進められる

5)工場や営業の専門性を活かせる

6)Slackやユニポスを利用して個々にメッセージや感謝の意を示せる


恐らくカクイチは、1)について以前より明確に社内に浸透していたものと想像することができます。

反対にコミュニケーションに課題があったことから、そこに手を加えるだけで、一気にフロー組織に変革することが出来たのではないでしょうか?


次回は他の条件についての事例を探して、読み解いてみたいと思います。

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