経営資源とは何か?
かつては、ヒト・モノ・カネ・データとされていました。
今となっては、ヒト・ヒト・ヒト・データとすらされています。
そう、現代においては、人的資本経営が世界的に求められているのです。
では、人的資本経営とは何か?
経済産業省は、人的資本経営を以下の通り定義しています。
「人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方です。」
なんとなくわかったようなわからないような・・・
「人材を「資本」として捉え」とありますが、では、従来の経営ではどう捉えていた(いる)のでしょう?
もう答えは書いてありますね。ヒトは「資源」として捉えられていた(いる)のです。
では、資本と資源はどう違うのでしょう?
ここまで、わざとごちゃ混ぜのまま記載しておりました。
ネットで調べるといろいろな解説が出てきますが、私がピンときたのは以下の説明でした。
資源:消費するもの
資本:投資するもの
経済産業省の定義を我流に表現させていただくと、「ひどく当たり前ですが、会社経営に必要なモノ・カネ・データを駆使するのはヒトなので、ヒトに投資して育成して、より経営を上手くやりましょう」と言ったところでしょうか。
そこでポイントとなるのが、企業はヒト=従業員を、資源=消費するものとして取り扱うのを止めましょうということだと思っています。
従業員が会社に提供している労働力や能力を、一方的に利用するのではなく、個人の志向や環境、能力に合わせて継続的に投資し、育成して行くことが求められているのです。
ところで、従来から従業員教育に力を入れている会社も少なくないと思います。
そうした会社は、人的資本経営を進めていると言えるのでしょうか?
また、人的資本経営が求められているのは事実として、それは本当に経営にプラスに働いているのでしょうか?それとも、単なる流行言葉なのでしょうか?
次の記事からは、通称「人材版伊藤レポート」から、人的資本経営に関するトピックをいくつかご紹介して行こうと思います。
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