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  • 執筆者の写真熊澤剛

人的資本経営とは何か?(その3)



人的資本経営とは、人材を企業の成長の源泉となる資本として捉え、その価値を最大限に引き出すことで中長期的な企業価値向上につなげる経営の在り方です。


今回は、経営戦略と人材戦略を密接に連動させる重要性を提唱した人材版伊藤レポートにある8つの取り組みの内、「経営戦略と人材戦略を連動させるための取り組み」について解説したいと思います。


経営戦略と人材戦略の連動とは、企業が目指す経営目標を達成するために、必要な人材を計画的に育成・活用していくことです。

具体的には、以下の3点の実現を目指すこととなります。

1)経営戦略と人材戦略の明確化

企業理念、ビジョン、中期経営計画などを基に、経営戦略を明確化します。そして、その戦略を実現するために必要となる人材像を具体的に定義します。

2)人材戦略の策定・実行

必要となる人材像に基づき、採用、育成、評価、処遇などの具体的な施策を策定し、実行に移します。

3)PDCAサイクルによる改善

策定した施策の効果を定期的に測定・分析し、必要に応じて改善を図ります。


上記を実現する為に、同レポートでは以下の8つの具体的な取り組みを示しています。

1)経営理念・ビジョンを明確化し、共有する

2)中期経営計画策定プロセスにおける人材戦略の明確化

3)CHROの設置・権限強化

4)人材データの収集・分析・活用

5)人材戦略と連動した人事制度の構築

6)経営層と人事部の連携強化

7)経営戦略と連動した人材育成・開発

8)情報開示を通じたステークホルダーとのエンゲージメント


また、経営戦略と人材戦略を連動させるポイントとして、以下の考え方を示しています。

1)経営トップのコミットメント

経営トップが率先して人材戦略に取り組むことが重要です。

2)全社一丸となって取り組む

経営戦略と人材戦略は、人事部だけでなく、全社一丸となって取り組む必要があります。

3)継続的な改善

経営環境や事業内容の変化に合わせて、人材戦略を継続的に改善していく必要があります。


人材版伊藤レポートは、具体的な取り組みまでを示した画期的なレポートです。

人的資本経営の実現に向けて、このレポートを参考に、自社に合った人材戦略を策定・実行していくことが重要となります。


次回は、「As is - To be ギャップ」の定量把握のための取り組みについて解説したいと思います。


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