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執筆者の写真熊澤剛

働き方改革に失敗するわけ(その3)

働き方改革の「成功確率」は20%以下(12%程度?)と厳しい評価、失敗するわけ

としてこれまで以下の2つをお伝えしてきました。


その1:手段と目的の取り違えや、目的自体の曖昧さ

その2:企業の「覚悟」が伝わらず、働き手の「腹落ち感」が形成されていない


「いやいや、当社はちゃんと目的を定めて進めているんだけど、何だか上手く

 いかないんだよね~」

「ちゃんと話し合いもしてるんだけど、何だか上手くいかないんだよね~」


さて、いろいろとちゃんとやっているのに何故上手く行かないのか?

失敗するわけ(その3)は、働き方改革として実施している「施策の順番」にあ

る可能性があります。


例えば、「長時間労働の抑制を目的にし、働き手にも腹落ちしてもらった。」

それで、何を施策として実施したのでしょう?

まさか、残業禁止令を出したり、定時退社日を設けたりしたのでは?

それでは上手く行かないどころか、働き手が失望してしまいます・・・


改善・変革の基本は真因の追求です。「長時間労働はこれまでなぜ発生していた

のか?」という原因追求が為されず、臭い物に蓋をするがごとく時間を規制して

も、何も改善しないのは火を見るよりも明らかです。


正しい順番は、長時間労働の原因分析→対策としての生産性向上が先にあるべき

であり、そこで見込んだ改善効果が着実に出ていることを確認しながら、浮いた

時間での働きがいの創出の為の活動を進めるべきなのです。


働き方改革を先行して進めている企業の間では、働き方改革はフェーズ2に突入

したという表現がされているようです。

フェーズ1が前述の定時退社やリモートワークなどの時間に関する施策の推進で

あったことに対して、フェーズ2が本道である業務の生産性向上への取り組みや、

働きがいの創出とされています。

フェーズ1ではあまり効果や実績が出なかった企業も、フェーズ2から顕著な効果

が出始めているという発表もありました。


これから働き方改革を進める皆さんは、こうした先行企業の事例を踏まえ、いき

なりフェーズ2から進めるべきであり、GiiDもその進め方を取り入れています。


さて、これで働き方改革に失敗する心配は無くなりましたね。

年が明けると、中小企業の働き方改革法案施行まであと15ヵ月。

もう取り組み始めないとです!


GiiDは皆様からのお問い合わせをお待ちしております!是非お気軽に。



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