• 熊澤剛

生産性向上を阻むもの(その1)。



長時間労働を抑制し、多様な働き方を実現するためには、業務の生産性向上が不可欠かつ重要な取り組みの一つとなります。

一方で、生産性向上の為の取り組みには様々な抵抗が生まれやすいのも事実です。


その一つは心理的な抵抗。

多くの人は、様々な制約の下で編み出した今のやり方がベストではないにしろ、精一杯であると思っていますし、思いたいのです。

特に長年自分だけがやってきた仕事等を抱えている人には、そうした自負もあります。

人であればベテラン、技術や手順であれば職人技といった呼称が与えられたりしているかもしれません。


NHKの番組タイトルではありませんが、プロフェッショナルにおいてはたゆまぬ改善があって当然という意識もあるのかもしれません。

しかしながら、自分の仕事の仕方に常に意識を向け続けている人は少数派であるのが現状です。

そうした日々にいきなりトップから働き方改革の御下命。

これまで仕事の仕方など誰にも何も言われてこなかったのに、いきなり生産性を上げろという注文。

それだけでもうカチンと来る人も正直多いのではないでしょうか?

あなたがそうした組織の上長だったらどうしますか?


私からは「真摯」「平等」「伴走」の3つのキーワードを挙げたいと思います。


残念ながら「これまで仕事の仕方について何もフォローがなかった」という過去は、たとえあなたの前任者の責任であったとしても、変えようがありません。

「何を今更?」という意見には、それぞれの人が立場や制約の下で頑張ってきた事実を認めつつ、「何故今」働き方改革に取り組まなければいけないのか、自分の言葉として「真摯」に伝える必要があります。


そして、こうした取り組みには聖域を作ってはいけません。

もちろん生産性向上の度合いは業務によって異なります。目標値は一律ではなくても、全員が「平等」に取り組むことが大切です。


こうして腹落ちしてもらった活動について、あなたは上長としてそれぞれのメンバーに「伴走」して行きましょう。

ただ単に進捗報告を受けるだけでなく、困っていることを一緒に解決し、改善の成果をきちんと評価してあげて下さい。


これで上手く生産性が向上すればいいのですが、メンバーの心の中にはもう1つのモヤモヤがあります。

そのモヤモヤについては、また次回。

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