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  • 執筆者の写真熊澤剛

目的と目標。



これまで4つの軸=4Pを使って、あるべき姿の捉え方をご説明してきました。

多角的な視点から捉えることで、部門最適に偏ることなく、また理想に走り過ぎることのない、足のついた「あるべき姿」を見出すことが出来たのではないかと思います。


ここで見出した「あるべき姿」は、会社全体であれ部門であれ、目指すべき方向として共有されるべきものです。

なので、キッチリ文書化しておく必要があります。

もうお気付きのことと思いますが、会社全体では「経営理念」「クレド」などと言われるものが、事業のあるべき姿=目的を文書化したものなのです。


目的は、この先に広がっている無尽の空間に対して、どこに向かうか、どの方向を目指すのかを示すものです。

よく例えられるのが、事業を登山に例えて、目の前の山脈の中から上ると決めた山頂だったり、航海に例えて、目印となる北極星だったりします。


重要なことは、少なくとも達成されるか、撤退など別の目的に変更するかされるまでは、動かないもの、動かすべきではないものだということです。


これに対して、語感が似ているので誤用されがちなのが目標です。

GiiDでは、目標は目的に至るまでの段階に設定するものと定義しています。

山登りで言えば、富士山の山頂を目指す前に、先ずは高尾山から登ってみる。

北極点を目指すのであれば、先ずはアラスカで寒さになれる。

目的が現在、現状から遠ければ遠いほど、そこまでの段階は多岐にわたることと思います。


あるべき姿を目的として、明文化して周知することで、全員の目線を合わせる。

目的までのルートを設定し、期間毎の目標を設定する。


とてもベーシックなことですが、目的=あるべき姿がないと、年次の目標には意味がないことが、立て付けを理解するとよりよくわかるものと思います。

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