熊澤剛
組織に一番大切なもの。

理想の組織の在り方へのアプローチにおいて、一番大切なものは何でしょう?
それは、組織の定義を考えると自ずとわかってきます。
私は、大学で習った社会科学における組織の定義をこう理解しています。
「共通の目的を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された
複数の人々の行為やコミュニケーションによって構成されるシステムのこと」
そうです、最初に記載のある「共通の目的」が一番大切なものです。
「このゆびとまれ」をイメージしていただくのがわかりやすいかと思います。
創業者が「これを目指す」と立てた指に、共感した人が集まって出来るのが組織なのです。
目的・目標については、このメールニュースでかなりの文字を費やして皆さんにお伝えしてきました。覚えていらっしゃいますか?
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目的は、この先に広がっている無尽の空間に対して、どこに向かうか、どの方向を目指すのかを示すものです。
よく例えられるのが、事業を登山に例えて、目の前の山脈の中から上ると決めた山頂だったり、航海に例えて、目印となる北極星だったりします。
重要なことは、少なくとも達成されるか、撤退など別の目的に変更するかされるまでは、動かないもの、動かすべきではないものだということです。
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企業においては様々な環境の変化に応じて、絶えず最適なルートを辿るべく大胆かつ繊細な舵さばきが求められています。
その結果、荒波を乗り越えることに精一杯となってしまい、本当の目的を見失ってはいないでしょうか?
理想の組織の在り方に向けては、改めて組織の目的を、言葉を用いて再定義することがその第一歩となるのです。