前回のBlogで、理想の組織の在り方へのアプローチにおいて一番大切なものは「共通の目的」であるとお伝えしました。
「共通の目的」を組織のメンバーが理解するには、言葉を用いて(再)定義することが必要だともお伝えしています。
次に大切なことは、既にここまででヒントが出ています。お気づきでしょうか?
そうです、言葉を用いて定義したことを理解してもらう為の「意思疎通」です。
組織の定義から引用すれば「コミュニケーション」です。
組織のコミュニケーションについては、ご存知の通り既に膨大な量の書籍や資料があります。
最近では「ホウレンソウ(報連相)からザッソウ(雑相)へ」として、非定形的な雑談や相談の効力について取り上げたものもあります。
そうしたコミュニケーション手法やその効果については、既に示されたものをご確認いただくこととして、私からは、組織のコミュニケーションについて、先ずは現状把握を行っていただくことをお勧めいたします。
現状把握とはどういうことか?端的には以下の設問で表すことができます。
1.ご自身の組織にどんなコミュニケーションがあるのか把握していますか?
2.会議名や頻度は把握していたとして、個々の目的を把握していますか?
3.目的の達成度合いを図ったことがありますか?
コミュニケーションが大切として組織の課題として取り上げると、コミュニケーションを目的としてしまう誤りが良く起こります。
コミュニケーションが大切とお伝えすると、コミュニケーションの機会や時間をいたずらに増やそうとするのです。
1.今の組織のコミュニケーションが有効に機能しているのかの現状把握
2.有意ではない会議は廃止するなどの取捨選択
3.その上で「共通の目的」の理解と浸透に資するものが不足しているようであれば、その為に有効な手段を検討し追加する
こうしたプロセスを経て、大切なコミュニケーションを有効なものに進化させていただきたいと思います。
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