これまで「業務の棚卸(見える化)」を正確かつ綿密に進め、RPA化すべき
業務を特定して、優先順位をつける「業務の見極め」を行うという2つのポイント
についてお伝えして参りました。
3つ目のポイント、それは「プロセスの最適化」です。
RPAにおいては、対象業務をそのまま自動化するのではなく、RPAを導入しやす
いようにプロセスを最適化することが重要なのです。
RPAはPC上で動く仕組みですので、できるだけデータ化されたものを取り扱うよ
うにプロセス自身を見直す必要があります。
例えば手書き帳票が含まれる処理の場合、スキャナーや文字認識ソフトを導入す
ることにより、データ化してRPAで取り扱うことが可能となります。
しかしながら、手書き帳票を止めてWeb等からの入力や、メールで受領するよう
に変更すれば、プロセスはシンプルになり、開発費用の低減と処理精度の向上を
両立させることが可能となります。
内容によっては業務に関わる外部の方々の協力をいただく必要も発生しますが、
よりよい成果を得る為には、RPAの特性に合わせることが重要なのです。
また、いわゆるデスクトップRPAは、あくまでPC上で動く1つのソフトウエアで
あり、難しく言えば「完全性」「可用性」が100%であるとは言えません。
皆さんも利用しているPCが突然フリーズしてしまう経験はおありかと思います。
ネットワークの不具合や、OSやブラウザのバージョンアップ、外部のWeb等を
参照する業務であればサーバーダウンなど、RPA自身の問題ではない、予期しな
い状況によって、RPAが動作しないことがある訳です。
RPAが動作しなかった場合、翌日に再処理すればよいような業務であれば問題は
少ないかもしれませんが、時間的な制約があるなどのクリティカルな業務にRPA
を採用する場合、上手く動作しないケースを想定して、RPA化する範囲を絞るな
どの検討や、リカバリー運用を事前に検討しておく必要があります。
お手軽に業務効率化を実現できるRPAですが、その成功には周到な準備が必要な
のです。
こうしたポイントは頭で理解できても、ご担当者が実際に何をどうしたらよいか
のスキルや知識が身についていることは少ないのではないでしょうか?
これまでお伝えしてきた、RPAを成功に導く為の「業務の棚卸(見える化)」
「業務の見極め」「プロセスの最適化」に、GiiDのコンサルティングサービスの
ご利用を是非ご検討下さい!
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