事業継続計画(BCP)において、もっとも重要な、優先されるべき目的は何か? もちろん皆さんお分かりのことと思います。 事業に関わる人々の生命と健康の維持です。この他はあり得ません。 新型コロナウィルス(COVID-19)では、医療、物流、生活物資、社会インフラなどのライフラインに関わる企業や公的機関の働き手によって、私たちの生活が支えられています。 しかしながら、こうした頑張りは、働き手の生命と健康が維持される状況下においてでしか存立しえないのです。 サービスの供給の為に働き手の健康が損なわれたら、サービスの供給自体が停止してしまうのは火を見るよりも明らかなことです。 今回GiiDが支援先のn社のBCPを策定するにあたり最初に決めたことは、働き手の生命と健康を維持する為にどうするかということでした。 新型コロナウィルス(COVID-19)感染防止には三密を避けることが肝要とされています。 n社は都心に拠点があり、全員が公共機関を用いて通勤しています。 事業としても店舗販売があり、接客での不特定多数の人との接触が発生します。 通勤は話をしないから三密にあたらないなどの解釈もあるようですが、結果的にn社では全メンバーの在宅勤務を決定いたしました。 この決定は緊急事態宣言が発出される前の、東京都での週末外出自粛要請の時点で行ったものです。 繰り返しになりますが、働き手の生命と健康の維持という重要な目的どう果たすのかを決定するのが先であり、その制約の下でどのように事業として成り立たせていくかを考えるのは次点であることを間違えないことが最も肝要なのです。
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