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  • 執筆者の写真熊澤剛

来た道を戻るとは限らない。


緊急事態宣言の解除に伴う東京都の要請緩和に向けてのロードマップは、私にとってはとても意外なものでした。


これまで社会的な感染拡大防止策は、人との接触機会を減らすことに重点を置いて進められてきました。

具体的には不要不急の外出の自粛要請だったわけです。


これに対して、解除後の防止策はクラスター発生防止に方向を転換したように思われます。

外出自粛はトーンダウンし、ライブハウスや接待を伴う飲食店などのクラスターが発生しやすい産業については、もう暫く休業要請が続くこととなっています。


この方針転換の是非はともかく、私にとって意外だったのは、平時から宣言までに辿ってきた道を戻らないということでした。

そうです、私はまた宣言前の週末自粛に戻ると安易に考え、既に作成済のBCPを適用すれば大丈夫と考えていたのです。


前回、出口戦略について偉そうに書いていた自分が恥ずかしい限りです。

元には戻らない前提とは、結果だけでなくプロセスにも当てはまるということを身を持って知ることとなりました。


私の支援先は小売業で、百貨店にも出店していますので、販売に携わるメンバーの勤務時間は百貨店の営業時間に大きく影響を受けます。

休業期間中は、新たなサービスに向けての施策推進も平日のみを考えていれば良かったのですが、いきなり無休営業となれば、当然シフト勤務が発生し、これに伴い施策のスケジュールの見直しも必要となります。


地震などの災害復旧と異なり、COVID-19の収束については、誰もその見通しも、そこまでの道筋もわかりません。

BCPを作成する上では、やはり最悪の事態に対する想像力を働かせて、いくつもの道筋にあった計画を考えておかなければならないと改めて思いました。


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