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  • 執筆者の写真熊澤剛

Rearrange(再配置)は総合的に。



ECRSで進める業務変革の第4弾となります。

(1)Eliminate(排除)について、先ずはペーパーレスから、(2)Combine(統合)は無理のない範囲で、まずはゆるめに開始することをお勧めさせていただいています。


(3)Rearrange(再配置)は、効率化の為の業務手順の入れ替えはもちろん、作業場所や動線などの物理的な見直しや、手順上に発生する担当者の役割の見直し等も含む、文字通りあらゆるものを「再配置」することを指しています。


今回は、(2)Combine(統合) で例示した「複数拠点の事務業務の集約」について、 その後のRearrange(再配置)の考え方をお伝えしたいと思います。


集約した事務業務をどこに配置すればよいのでしょう?

ともすれば事務スペースの都合を優先しがちですが、本来考慮すべきは以下のポイントです。

1)拠点毎の対象業務の量

2)対象業務のリードタイム・コスト


対象業務の内容にも依りますが、原則としては業務量が多い拠点に物理的に配置した方が効率が上がります。ここでご留意いただきたいのは、効率とは、対象業務を遂行する側のみではなく、業務を依頼する側にも配慮すること=全体効率で考えるべきということです。

特にデジタル化されていない業務の場合、例えば書面を事務業務の拠点に向けて発送するような手間が新たに発生することを考慮しなけばなりません。


また、同様に書面や物品を扱う業務であれば、拠点の物理的な場所に依存してリードタイムと配送コストが発生します。

拠点毎に納期などのサービスレベルが異なっても問題がなければよいのですが、そうでなければ均一にする為の考慮が必要となります。

結果として、各拠点から同等のリードタイムとなる場所を新たに選定するといった選択肢もあるかもしれません。


なお、ここまでお読みいただいてお気づきの通り、ECRS上では後工程となるRearrange(再配置)の検討結果により、先のCombine(統合)の内容に変更をもたらす可能性があります。


このあたりは総合的に考慮いただき、まずはどういったRearrange(再配置)が望ましいのか、現実を踏まえて検討いただければと思います。

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