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  • 執筆者の写真熊澤剛

アンラーニングとリスキリング。(その1)



これまで幸福学に立脚した「はたらく幸せ」「はたらく不幸せ」について、少し長めに触れてきました。


これからは、幸せになる為の実践に関わる、最近のいくつかのキーワードを解説していきたいと思います。


日本人は諸外国に比較して、社会に出ると学ばないとされています。

パーソル総合研究所がまとめた「APAC就業実態・成長意識調査(2019年)」によると、職場以外での学習や自己啓発について、特に何もおこなっていないと回答した比率は46.3%。

調査対象のアジア14カ国の平均の3.5倍という、ダントツの1位でした。


ご存知の方も多いと思いますが、「日本人は働きすぎだから」は既にその理由になっていません。

グローバルノートがまとめた「世界の労働時間 国別ランキング・推移」では、統計対象となっている世界129カ国の中で日本は87位、他のアジア諸国を見てみると、中国10位、マレーシア15位、シンガポール21位、韓国23位と、他の国の方が多いのです。


さらには、リクルートワークス研究所が行った「全国終業実態パネル調査(2021年)」の結果によると、コロナ直後に急激に悪化していた「学習・訓練」に関する項目は、2021年もほぼ変わらない水準で、なかでも自ら勉強する「自己啓発」については、25.8%と前年よりもさらに悪化していたとあります。


では、日本人は職場では学んでいるのでしょうか?

企業の人材投資は、最も高いアメリカが対GDP比で2.08%(2010-2014)に対し、日本は僅か0.1%、それも1995年から0.3ポイントも悪化しています。


では、なぜ学ばないのでしょう。

以下はDIAMOND onlineからの引用です。


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なぜ学ばないのか、その理由を明らかにするために、既存の調査や研究を参考に、「忙しい」「費用負担が重い」「既に知識や技術が十分で必要ない」「方法がみつからない」などの選択肢を用意しましたが、最も高かった理由は「あてはまるものはない」(51.2%)でした。 (社会人の学びをテーマにした報告書「どうすれば人は学ぶのか―『社会人の学び』を解析する―」2018年より)


もちろん、想像が及ばなかったという理由もあったのでしょうが、この事実は「学ばない理由なんて考えたこともない」という気持ちの表れともいえます。

言い換えると、「学ぶ人に学ぶ理由はあっても、学ばない人に学ばない理由などない」ということでしょう。

↓元の記事はこちら

https://diamond.jp/articles/-/286192

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いかがでしょう?耳が痛いですね。


そこで、次回より学ばない理由を深堀する為に、タイトルにあるアンラーニングという聞きなれない概念を援用して行きます。

あまりカタカナ語を使いたくない(増やしたくない)のですが、どうも日本語にするとスッキリ理解ができないのでご容赦下さい。


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