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  • 執筆者の写真熊澤剛

フローを起こせない意外な盲点。



組織にフローを起こす為の変革の仮設を検証していて、ふと気が付いたことがあります。


繰り返しになりますが、フローとは、楽しいことをやっていると、つい時間が過ぎることを忘れて夢中になってしまう、そうした状態を指しています。


これまで「フローを起こすための6つの条件」では、5つめの条件について、組織にフローを起こす為に最初に検討するべき条件ではないかと考えてきました。

5)自分たちの本来持っている強みを活かすことができること


皆様、お気づきでしょうか?

そうです、「楽しいこと」と「本来持っている強み」は、果たして同じなのでしょうか?


個人においても、周りの人から評価されていることと、自分が好きなことは違うというのはよくあることではないかと思います。

・成績は優秀だけど、本当は歌を歌っている方が楽しい

・料理を褒められるけど、実はあまり料理は好きじゃない


組織において、自分たちの強みとして評価されていることが、果たしてメンバーが楽しく出来ていることなのか?というのは、とても難しい問題です。

組織の強みがメンバーの苦痛に支えられたものだったりしたら、フローなど起こる訳がありません。


こうしたボタンの掛け違いを避けるためにも、自分たちの強みについては、外部からの評価ではなく、自分たちでよく話し合って見出していただくことが大切になるものと考えています。


ただ、漠然と「自分たちの強みは何か?」という論議にならないような工夫が必要です。

なぜなら、自分の強みは実は自分ではよくわからないからです。


話し合いのポイントは、メンバーそれぞれが今の仕事をしていて楽しいと思える瞬間を共有することにあります。


楽しい瞬間が全員に一致するものを見出すのは奇跡に近いかもしれません。

組織が大きければなおのことです。

とはいえ、楽しさの程度は違っても、メンバーが共感できることはいくつか見出すことができるものと思います。


そうした楽しい瞬間を紡いで、自分たちの強みが何かを掴むことができれば、フローを起こすことはもうそれほど難しいことではなくなっているはずです。

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