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  • 執筆者の写真熊澤剛

共通言語の大切さ。


コンサルタントとして顧客にサービスを提供するにあたり、意外と難しいのが共通言語の獲得です。

GiiDは残念ながらグローバル展開しているわけではないので、顧客は全て日本の会社なのですが、そこが逆にバイアスの元となりやすいのです。


日本の会社なのに共通言語の獲得?などというと何か大袈裟な感じがしますが、言い換えると、どういう意味でワード(言葉)を使っているのかを理解し、同じように使えるようになることを指しています。


GiiDでは、業務コンサルティングサービス(見える化・業務変革)を提供する際、先ずはその企業活動の目的や目標をお伺いします。

具体的には企業理念や事業計画などを読み込んで、対象となる業務についての考え方、適用を確認していくことになるのですが、ここにも非常に多くのワードがあります。


例えばミッション、理念、クレド、方針、ゴール、目的、目標、戦略、戦術・・・


それぞれのワードには定義があり、類似していたり、包括関係にあったり、前後関係があったりするのですが、重要なのは定義的に正しいかどうかではなく、それぞれのワードをその会社ではどういう背景でどういう意味で使っているのかにあります。


私自身、残念ながらこうしたビジネスワードについて学校で習っていないので、独学で学んできた訳ですが、殆どの日本人が同じ状況にあるものと思います。

つまり、共通理解が存在しないのです。

なおかつ日本語として「何となく意味がわかる」故、その使い方が千差万別です。

ここが冒頭に申し上げたバイアスにも繋がる部分なのです。


こういう話をすると、「これだからコンサルは・・・」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

「そんな言葉尻を捕らえるのはどうでもいいから、どうやったらより上手く行くのか教えて欲しい!」


でも、自分以外の人との共通理解の源は言葉なのです。

ワードと意味が一体となって、メンバーに等しく理解されていることが、チームや組織、企業が一体として機能する大前提なのです。

言葉以外の何で思いや情報を伝えることができるでしょう?

「そんなことは言わなくてもわかる」といった腹芸が通用したのは古の話。

多様性が進んだ現代社会はそんなに単純ではないのです。


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