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  • 執筆者の写真熊澤剛

貢献意欲はどこから生まれるのか?


貢献意欲とは、お互いに協力し合おう、貢献しあおうという意思です。

変化に対応するための大きな力を生み出す為に重要な組織の要素であるとお伝えしました。


貢献意欲の源はどこにあるのか?

現代社会でよく使われる「自分の居場所」という言葉にヒントがあります。


家族や職場などで居心地の良し悪しを感じるのはどんな時か、思い浮かべてみて下さい。

居心地の良い場とはどんな場でしょう?

・周りの人たちが自分を歓迎してくれている

・批判的でない、ギスギスしていない


こんな感じでしょうか?いわゆる「人間関係のよい」場を想像しますよね?

じゃあ、人間関係が良ければ居心地がいいのか?となると、実はそうでもなかったりします。

例えば、職場の同僚とは仲がいいけど、仕事がダメダメだったら?

真面目なあなたは、「人間関係はいいんだけど・・・」と思うはずです。


そう、居心地は、自己肯定感によって自分が決めていることなのです。

自分がここにいてもいいんだと思う自己受容が持てるかが大切なのです。

自分なんかじゃダメだという劣等感や、身勝手な独善感を持ったままでのいびつな自己受容では、貢献意欲など生まれる訳もありません。


そう考えると、自己受容はその人の心の持ちようなので、他人からはどうにもならないようにも思えます。

果たして、自己肯定感を高める為に周りの人が出来ることはないのでしょうか?


ヒントとなる格言があります。

それは、「人の振り見て我が振り直せ」です。

意味はご存知の通り「他人の行動を見て、良いところは見習い悪いところは改めよということ」です。

もちろん「我が振り直す」かどうかはその人次第ですが、ポイントは「人の振り見て」の部分について、周りの人が積極的に関与する余地があることなのです。


関係の浅い組織や集団ほど、あまり「人の振り」は見ていません。

何故なら、自分のことで精一杯だからです。

精一杯が故、自分に不利益となる人の振りだけに攻撃的になります。

曰く、仕事が遅い、ミスが多い・・・となりがちです。


だからこそ、他の人からは気が付きにくい、見えにくいような良い点について、積極的に発信していくことが必要であり、重要になるのです。


自分が気が付かないところで、他のメンバーの貢献があることを知ることは、自分が他のメンバーに支えられていることへの気づきにつながります。

ともすると自分の力だけで頑張っているような錯覚に陥りがちな組織において、他のメンバーに多面的に関心を寄せるように働きかけることが、「我が振り」に対する内省と、直すことでの自己肯定感に繋がるのではないでしょうか?


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